アレルギーっ子のための食事

 

特定の食物が原因で、アレルギー症状がでることがわかったら、治療として食事療法を始めます。原因となる食物を毎日の食事から完全に除去するものなので、「除去食療法」と呼びます。カラダに合わない食物を遠ざけて症状が出るのを抑えると同時に、一定期間除去することで、アレルゲンに対する耐性を獲得することができます。耐性を獲得すれば、やがては過敏食物も安全に食べることができるようになります。乳幼児期に発症することの多い食物アレルギーは、治療を始める年齢が低いほうが治りやすいとされて、除去期間も短くてすみます。早ければ数カ月で耐性が獲得できることもあります。

 

 

除去した食べ物の栄養を補うものに何があるのかを知っておこう!

アレルゲンとなりやすい卵や牛乳、肉類、魚介類などはどれも子供の成長発達にとって欠かせない栄養価を多く含んでいます。ですので、ただ除去すればいいというわけではなくて、除去した食べ物の栄養をほかの安全な食べ物で摂取することが必要になります。卵や牛乳などを控えて食べないとなると、栄養不足を心配されるかもしれませんが、アレルゲンとなりやすい食べ物の栄養と、それに代わる食べ物と必要量を知っておけば安心です。

 

 

アレルゲンが入っていないように見える加工食品にも注意

加工食品にも気を配る必要があります。加工食品のなかには卵や乳製品、大豆などが使われていないように見ても、じつは使われているものも多く、それらも除去する必要が出てくるからです。どんな加工食品に気をつければいいか。食物アレルギーをもつお子さんの安心・安全のためには、お母さんが鮮度のいい食材を使って手作りした料理を食べさせてあげるのがいちばんいいです。ただし、「除去食療法」の考え方に基づいた料理には、いろんな知識も必要になりますので、具体的にどのような食材を使えばいいかなどは、このサイトを参考にしていただくことをはじめ、食物アレルギー専門医や栄養士から指導を受けることをおすすめします。

 

 

一度使った食材はしばらく使わない

除去食療法で気をつけたいのは、代替えするものが限られているからといって、同じものばかり食べていると、今度はその食物が新たなアレルゲンとなる可能性があるということです。そこで原因となる食物に変わる安全な食べ物をできるだけ多く知って、それらを毎食、種類を変えて回転させるようにして食べることを心がけます。これを「回転食」という考え方で、同じ食べ物を連続して多量に食べないようにして、新たな食物がアレルゲンとなるのを防ぎます。回転食では、主食もおかずも食材は回転させて使います。たとえば鶏肉を食べたら次の日はまぐろ、次の日は豚肉、その次はたらという具合に、たんぱく質源となる食材をかえていきます。野菜や果物なら、購入したら4日間のうちにつかいきり、使い終わったら同じ物を最低2日間は買わないようにして「食休み」を作りましょう。3〜5日ほどで食材を回転させていきますが、どのくらいの周期がいいかは、症状によってひとりひとり違うので、医師や栄養士に相談してください。可能であれば食用油や調味料もひと瓶ごとに種類をかえて回転させるといいでしょう。

 

 

栄養バランスが偏らないように食材選びに気をつけよう

回転食では、単に食材の種類を変えるだけではなく、栄養が偏らないようにすることも大切になります。エネルギー、炭水化物、たんぱく質、脂肪、ミネラル、ビタミンなどを過不足なくなるように心がけましょう。とくに、複数の食べ物にアレルギー反応を示す場合、タンパク質や脂肪を避けるあまり、炭水化物や野菜ばかりを食べさせてしまうこともあるでしょう。しかし、それでは、栄養バランスが崩れて栄養不足を招きかねません。鶏肉や豚肉が食べられなければうさぎ肉を使う、大豆油が使えなけらばたね油やオリーブ油を使うなど、ほかのもので栄養を補う工夫も必要になります。